hair salon Gallica

Interior design by Log.design Co.,Ltd.
Client / Gallica Co.,Ltd.
Construction / In Pal Ltd.
Lighting / ModuleX Inc.
Photo / Kento Kubota (STUDIO FENCE)
2024.04


私たち LOG.DESIGN がサロンの内装デザインを計画するうえで最も重要と考えていることは、ディテールをこだわり尽くし、空間に"サロンらしさ"を感じさせないことです。

Gallica 福岡大名店は、最小限の素材と統一された色味で構成することで洗練された空間美を追求しています。
この空間を一つの大きな「箱」とし、その中に小さな「箱」をいくつか配置することで、それぞれのスペースが独立しながらも一体感を持つ空間を実現しています。内装には木材やガラス、石材などの自然素材を使用し、全体のトーンを合わせることでシンプルで洗練された印象を与えます。また、白の色味を単一にするのではなく、マットやグロス等の異なる仕上げを用いることで白の奥行き感を演出し、空間に動きと深みを与えます。

白を基調とした空間の中心には大きな木目調の円柱を配置しています。この円柱は収納機能を備えるのはもちろんのこと、エントランスからフロアへ目線を向けた時に吹抜け部分への目線を一定のポイントへ制限する役割も果たしています。
これにより、空間の軸となり全体のデザインの統一感を高めると同時に、実用性と圧倒的な開放感を感じさせる目線の誘導を可能にします。

区画の特徴である6mを超える吹き抜け空間を利用し、天井にベースライトを計画することで天窓から自然光が差し込んでいるような開放感を演出しています。
エントランスから差し込む自然光と、吹き抜け部分の照明が織りなす光の重なりが、空間に美しい陰影をもたらし居心地の良い雰囲気を創出します。

シャンププースペースは型板ガラスとマットな質感のライトグレーで塗装したフレームを用いて区切っており、視線を柔らかく遮りながらも光を通して空間に広がりを感じさせています。

フロアに重厚感を感じさせる磁器タイル貼りを選定しつつも、段差や隙間を多用することで動きをだし軽さを演出しています。
それにより、空間のコントラストの強め緊張感を与えます。

エントランスに向かって配置されたシャンプーキャビネットは磁器タイル貼りとし、大胆な斑点がつくるランダム模様が立体的な視覚効果を演出します。
厚みを持たせたサインは水色の鏡面仕上げとし、エントランスからでも目を引くよう計画しています。